最近では「終活」なんて言葉もだいぶ浸透してきました。かなり若い60代ぐらいの方でも自分が亡くなった後のことを考え始める人もいるようです。「新しくお墓を立てないと…」「地元を離れているからどうしよう…」「子供がいないから墓守する人がいないし…」など、現代の家族の在り方では確かに昔ながらの先祖代々のお墓を維持するのは難しい世の中になってきていますよね。そこで近年人気が出始めているのが納骨堂というものです。
納骨堂は宗教不問ということが一般的には言われていますが、概ね間違いではないものの、完全に正解というわけでもありません。納骨堂の運営母体によっては宗教不問ではないところもあります。
霊園に運営母体があるように、納骨堂にも運営母体があります。自治体や民間企業が運営する納骨堂であれば基本的には宗教不問でしょう。しかしながら、納骨堂には寺院が運営するものもあります。寺院が運営する墓地の場合には基本的にその寺院の檀家になる必要はあります。しかし、納骨堂の場合は概ねどの寺院でも宗教不問のことは多いようですよ。例えば、東京都新宿区にある龍善寺・早稲田納骨堂などでは、宗教不問です。檀家になる必要もありません。しかしながらこの寺院、かなり歴史のある寺院になります。このようにかなり由緒ある寺院であっても納骨堂を宗教不問で開放しているところというのは多いようですね。ただ、本当にまれにはなりますが寺院の運営する納骨堂については宗教などが限定される場合もあるようです。しかし、そのような納骨堂は一般的に募集されることはありませんから目に触れることはほぼないでしょうね。ですので、納骨堂は宗教不問というのはほぼ正解ということが言えるのです。
寺院の納骨堂は今かなり人気があるようです。やはりありがたみが違うというか、寺院が運営しているので手厚い供養が期待できるというのが人気の理由のようです。実際に、法要についても相談がしやすいですので、こちらの龍善寺のようにアクセスがいい寺院となるとかなり人気も殺到するようです。納骨堂といっても寺院側も無限に用意できるわけではありませんので、早い段階から申しむのはやはり大事なようです。