火葬は、故人の顔を見ることができる最後の機会になります。最期のお別れとして、あたたかく見守りたいですよね。しかし、火葬場に行くのは基本的に近しい遺族の方のみ。あまり参列したことがなく、流れがわからないので戸惑ってしまう場合があります。戸惑うことがないように、この記事では火葬の流れを簡単に解説します。
日本においての葬送は100%近くが火葬で、一般的な方法になっています。棺に納めた遺体を焼却し、残った骨を葬るという葬送方法です。明治時代までは土葬が多かったのですが、土地の不足や衛生的な問題で火葬が広まるようになりました。また、海外の火葬では灰の状態、つまり「遺灰」になるまで焼くことがほとんど。遺骨の状態で骨上げをするという日本の文化は、独特なものだといえるでしょう。
一般的には故人を火葬場に送る前に、最期のお別れをします。生花を持って、故人の棺に心を込めて飾ります。その後、遺族や親戚が棺をもって霊柩車まで運びます。僧侶が先頭を歩き、喪主は位牌を持って続きます。霊柩車まで運び届けたら、次は火葬場に向かいます。
火葬場まで同行するのは身内が主ですが、場合によっては親しい友人や知人も同行します。一般的に以下のような順番で向かいます。
・霊柩車:喪主が同乗
・ハイヤー:遺族・僧侶が同乗
・マイクロバス:知人・友人等が同乗
自家用車で行く場合は、火葬場からそのまま帰宅できるという利点があります。
火葬を行うためには、火葬許可証が必要になります。一般的に、死亡届を提出する際同時に申請をします。死亡届と火葬許可証の提出を代行してくれる葬儀社も多く、誰が提出するかを決めておくと良いでしょう。火葬場から火葬許可証を提出すると、判を押して返却され埋葬許可証となります。埋葬許可証は納骨の際に必要です。
火葬には1~2時間かかり、その間は控室で待機します。係員の呼び出しがあるまで待ちましょう。喪主はお茶やお菓子で僧侶・参列者をおもてなしします。飲食物の持ち込みが可能な火葬場も多いので、歓談しながら感謝の意を伝えましょう。
火葬が終わったら、遺族や参列者で遺骨を壺に収める骨上げをします。2人1組になり、骨箸という長い箸で一片の骨を拾い上げ、骨壺に納めます。終わったら次の人へ箸を渡し、繰り返します。最後にのどぼとけを拾い、骨を納めます。遺骨は足から順に頭の方まで拾い上げますが、基本的には係員のアナウンスがあるので指示通りにしましょう。
最近では、バブルの時代のようなお金を使って多くの参列者を呼び派手な葬送を行うよりも、近しいものだけでこぢんまりとしたあたたかい葬送を行うほうが好まれています。中でも、親族や親しいものだけで行う「家族葬」の利用が増えています。世田谷区や葛飾区の葬儀を取り扱う玉泉院(https://gyokusenin.jp/tokyo/setagaya/pc/)では、家族葬や自然葬まで幅広く対応しており、電話のお問い合わせを24時間受け付けています。葬儀に関してお困りのことがあれば、気軽に相談してみてはいかがでしょうか?