新しいお墓や仏壇を購入してもそれはただの物ですが、開眼供養(かいげんくよう)という儀式で僧侶の手によってそのお墓や仏壇に魂を入れます。「入魂式」「魂入れ」とも呼ばれます。
お墓や仏壇が完成する日が分かったら、その時期の忌日(一周忌などの年法要やお彼岸、お盆など)の日に開眼供養の法要を行う日取りを決めます。日程が決まったらお墓の場合は墓石に戒名や没年月日などを刻んでもらう手配を石材店にします。法要の際は石材店の方に「志」として3千円程のお礼を渡します。
その後、霊園など法要の場所や当日の食事、僧侶の手配をし、法要に招く人を決めて葉書や電話で連絡をします。
法要当日はお墓の前に台を用意して線香やお供え物を飾りつけ、参列者が全員そろったら僧侶の読経後、焼香をして終わります。僧侶にはお布施と必要であればお車代も準備しておきましょう。
参列者に覚えておいてほしいマナーについて、開眼供養は新しくお墓や仏壇ができたという「おめでたい」儀式です。十三回忌以降に法要を行う場合は、お祝いとして紅白の祝儀袋を使うようにしましょう。また法要を霊園や墓地で行う場合でも男性の服装はダークスーツ、女性でも地味なスーツやワンピースで構いません。